TOKAI PB-40(1983〜19XX)

音楽に手を染め始めた原点は中2の夏だったか。夏休みの宿題で楽器は問わずで何か1曲演奏できるようになることってのがあり、拙者は父の勧めもあってフォークギターをやってみることになった。
その時に買ってもらったフォークギターがこれ。

これを抱えて自転車で多分父の知り合いの息子さんなんだろうが少し弾けるにーちゃんのところへ何回か通って練習した。曲は家に歌詞とコードが書いたものがあったので母の影響もありグレープの「雪の朝」だったな。後から知ったがこの曲はグレープのデビュー曲らしい。今思えば無国籍風の暗めなフォークソングだが中島みゆきの「エレーン」や「異国」とはまたベクトルの向きが違う。


で、これを2学期に発表して確か3学期になってからだったと思うがバンドやるんだけど一緒にどう?って誘われた。別に断る理由も無いのでとりあえずギターとして加入。ひとまず中3の3学期に初めて人前でライブというかコンサートのようなものをやった。この時はまだ借り物のストラトを弾いてたなぁ。しかもプレイ自体は単に楽器が変わっただけでフォークギターを弾くのとなんら変わらなかった。このステージが終わってから本格的にバンドを始めることになるわけで、母にゴネてwベースを買ってもらうことに。京都のJ店(現S店)に他メンバーと一緒に買いに行ってみたのだが初めて触るものなのでベースっぽい2フィンガーすら当時は出来なかった。今にして思えばあの時「ベースってのはこうやって弾くものだ」みたいな感じで2フィンガーで弾けるように練習したがファーストコンタクトの時のままギターの延長として3フィンガーまたは4フィンガーで弾き続けていたら独自のワールドを築けたかもと思わないでもない。
・・・・現実世界でたらればをほざいても仕方ないのでやめておこう。


そんなこんなで購入したベースがTOKAIのPB-40。40だから定価40,000円。もう手元には無いので画像も用意できないがボディーは黒でローズ指板。ピックガードは黒/白/黒の3Pだったか。最近になってこの年代の楽器はJapaneseVintageとして評価されているので今も手元にあればかなりイケてるかもと思うのだが後に何本かベースを買う間にだんだん弾かなくなったので最終的には当時のギタリストとTOKAI PB-40⇔BOSS HM-2のトレードにより手元を離れることになった。ちなみにHM-2はかなり気に入っているので今でも実家に転がしてある。このベースを弾いていた時期にやっていたのはBlackSabbathやASIAのコピーだったのだがかけもちでTheSQUAREのコピーもやることになりプレベではどう足掻いてもSQUARE風な音が出せないことに不満を感じて他のベースを物色することになる。特に『うち水にRAINBOW』に入っている「HELLO GOODBYE」のベースの音色は当時も出せなかったが今でも出せていないw 多分JBのドンシャリ系でドン控えめな音なんだと思うが・・・まぁ今更出す必要もないし。


このベースでは色々遊ばせてもらった。まずEVH*1の影響で(ぇ)ボディにペイントはできなかったがピックガードにマスキングして彼風のペイントをやってみたり自作エフェクターの本を買ってきて作ったバッファアンプを内蔵してみたり最後はコントロール類を全部取っ払ってみたり*2。確か最後にこのベースを見た時はくすんだ鶯色のボディにピンクの象形文字が描かれているという実にエキセントリックな風貌になってたなぁorz


今でも現存すれば手元に戻してちゃんとリペアして弾いてみたい1本。

*1:Edward Van Halen

*2:アンソニー・ジャクソンじゃあるまいし