マイノリティ・リポート

映画のストーリー自体は別にどうということはなかった(^^; 注目したのは劇中に登場したコンピューターとのマンマシンインターフェースだ。現在普及しているコンピューターとのマンマシンインターフェースと言えば入力としてはマウスとキーボードが大半だろう。今でこそiPod touch/iPhoneWindows7でスクリーンをタッチするのもアリになってきたがそれが大半というわけでもない。iPhoneに入ってるGoogleの検索ツールでは検索キーワードを音声入力させることが出来る。「かめんらいだーりゅうき」と言えばちゃんと「仮面ライダー龍騎」と入力され結構デキが良かったりする。だが、これもメジャーなわけではない。StarTrekのように「コンピューター!」で指示を出せるのはいつのことやら*1
劇中では映像を早送りしたり角度を変えたりズームしたりという操作をでっかいモニターに向かって両手にはめたグローブによるジェスチャーで行っていた。映画的にはアリなんだろうが現実ではやらんよなぁ・・・。いや、そういう入力方式は勿論現在でも存在するし*2用途によっては有効な入力方式だと思うが・・・まぁいいけど。
それとディスプレイも透明だったりレコーディングされた映像は3D映像として再生してたなぁ。透明ディスプレイについては既にこんなものがある。The Invisible OLED Laptop to End All Laptops。背景が透過されるわけで、それがどうした感もあるが確かに漠然と未来を感じさせるには十分かもしれない。その昔、キー部が透明のカード電卓*3を見た時にはおぉっ!と思ったなぁ。
もう一つ挙げるなら新聞や商品の外装箱が動的になっていたことかな。インタラクティブ性があるかどうかは知らんけど。これも既にこの世に存在する。LGの19型電子ペーパー、新聞紙風。劇中ではカラーだったり音声も出てたり動画も再生されてたりしたけど多分そのうち実現されるだろうな。


ハリウッドで映像化された未来のガジェットを後追いで開発してる感もあるが、昔からそーいうもんだよね。日本だってアトムありきで、アトムを作りたいっ!ってロボットに注魂してたりするわけだし。映画に登場するコンピューターのユーザーインターフェース画面なんてどれも実在しないもんだが、どれを取っても近未来感があって素敵だ。恐らくそーいう「ありもしないがありそうなもの」を考える専門職の人がいるに違いない*4

*1:とは言え「愛液でナスを漬ける若妻」とか音声入力するのは憚られるよなぁw

*2:普及はしてないが

*3:google:CASIOのTH10

*4:かのエンタープライズ号のパネルのデザインはハワイ出身の日系3世のマイケル・オクダ氏が考案したものらしい