バブルへGO!! タイムマシンはドラム式

人生最大の執行猶予期間*1がちょうどバブル景気と重なっていた私。かなりアウトロー気味だった私は正直なところそれほどバブルの恩恵を受けたとは感じていない。が、このつまらない現状に比してあの頃はかなり面白かったし楽しかった。他に例えようが無いほどハイテンションだったね。

このエントリーを書くにあたり最初に閃いた言葉は「美味い料理を食べたことのない者に美味い料理は作れない」だった。楽しい日本を知らない世代に楽しい日本を作れるわけはないだろうというわけだがどうもしっくりこないなぁと感じている。だが同僚、と言ってもバブル崩壊以降に就職するハメになった誠に可哀想な世代の面子と話をすることが多々あるのだが彼らにもバブル景気を是非味わって欲しいと無理な願いを思う今日この頃。なんか疲弊するばかりでちっとも楽しくないらしい。私は期間を定めない雇用をされている特定派遣なのだが派遣→派遣先へ中途入社した何名かは口を揃えて「こんなハズじゃなかった・・・」と言っている。大手電機メーカーの系列会社の正社員になってもちっとも楽しくないらしい。
私?私は派遣として気楽にやってますよw

さて映画の方だがなんか涙ナシには観られない(T_T)多分そんな感覚に陥る人は少ないとは思うが。バブルを知らない世代の人が見たら「そんなことは有り得ん!」と一刀両断するようなことが普通にあったわけだ。劇中で登場する様々な1990年のシーンは帝都の話なので私が学生だった京都とはまた違うのだが、それでも就職時期に次の新卒くんの初任給が昨年の新卒くんの初任給より高いなんて話も業種によってはあった。
別にこれと言って特別楽しいことがあったわけではないのだが、なんと言うか気分が高揚していたとでも言うのだろうか未来に対する不安を考えたことが無かった。今は何にしても未来に対しての不安で一杯の世の中になってしまっているので選択肢としては「不安を抱えながら暮らす」または「不安はあるのだが考えないようにして暮らす」という実に後ろ向きな選択肢しかない。まぁ一部のブルジョワな層は金銭的な不安は無いのかもしれないが、全ての物事が金銭で片をつけられるとも思えない。


にしても「広末カワイイ」と「薬師丸ひろ子は不思議」だけはガチ。


あんまり映画のことは書いてないが、インターネットも携帯電話も無いあの頃の方が断然楽しかったとだけは言っておこう。

*1:かつての知り合いが「大学生なんてのは人生最大の執行猶予期間だ」と言った