坊やだからさ。

ガンダムは初回TV放映が79〜80年なんだがこれは存在すら知らず全く観ていない。て言うか放映は中京地区限定だったかも。だから初めてTV版を観たのは80年か81年の再放送だ。劇場版三部作は81〜82年にかけて。劇場版は新京極*1の映画館へ友人のK君と始発乗って並んで観に行ったなぁ。今でも実家帰ったら当時買ったポスターとか劇場版パンフが眠ってるはず。


で、最近になって劇場公開から約30年ぶりに観てみたら感じるものが当時と全く違ってなかなか新鮮!当時は中学生だったのでまぁその程度にしか作品を理解しておらず、それに加えてアニメージュ*2って雑誌で盛んに煽るので「ガンダムはこう観ろ!」的なものを刷り込まれた上で観てたんだなと今になって思う。
さて、この年になってから観た感想は野暮なので書かないことにしてと。おこがましいのを承知で一言だけ言うと制作スタッフの思ってたこと考えてたこと表現したかったことが少しはわかったかなと。いや、わかる年齢になったかと。


重ね重ね不幸だと思うのはロボットアニメってのは結局は玩具メーカー主導で物事が運んでしまうってことかなぁ*3。本来きっちり52話の放映予定が視聴率が伸びなかったので43話で打ち切られてるしね。劇場版にしても1本目の興行成績を見てから続編を作るかどうか決めたものだから1本目は「I」をタイトルに冠してないとか。まぁザンボット3〜ダイターン3〜ガンダムの流れでは現場はともかく上層部はそういう流れだと思うわな(^^;
それでも勧善懲悪系から人vs人の話、つまり(それ以前に比べればリアルな)人同士の戦争を根幹に話が展開できたのはものすごい大きな一歩だったかもしれない。でもその描き方が今観ると中途半端感が否めない。例えばアムロがサイド7で最初にガンダムに乗る直前に避難中の一般市民に流れ弾が飛んできてフラウやその母親・祖父が巻き添えを喰うシーンがあるんだが、あんだけ直撃してるんだからその辺は千切れた肉塊が転がってるよねぇ(^^;いや、そこまで描けとは言わないけどティーンエイジャーをターゲットとした作品で「リアル」ってのを頭の片隅に置きつつ作る中でどこまで描くかって線引きが難しかったやろなぁとは思う。そう考えてみるとガンダムで血を見ることって殆ど無かったような気がするな。基本、白兵戦ではない*4のでダメな時は機体もろともってのが殆どだからかもしれんけど。今すぐに思い浮かぶのはア・バオア・クーアムロとシャアが剣で戦うシーンぐらいかなぁ。


あと1000年ぐらい経ったら人類の革新とやらが起きるかな。

*1:京都の新京極

*2:毎月買って読んでました。多分まだ実家にあるはず

*3:特撮だっていまだにそうだろうけど

*4:MS同士の白兵戦とは言えるが